当社に売却をご依頼いただいた物件の広告配信について
目次
当社のシステムでは、売却をご依頼いただいたお客様の利益のために、あえて自社だけの大々的な広告配信を控えています。一般のお客様が聞くと、「えっ?」と思うかもしれませんが、実際に当社で物件を売却したお客様からは、「もっとも!」とのご意見をいただけます。
なぜ、その理由は?
一般に、売却の依頼を受けた不動産会社は、より多くの仲介手数料が受領できる「両手仲介」を目指します。そのためには自ら広告配信をおこない、直接購入者を見つける必要があります。でも、これがかえって他の不動産会社の広告配信を妨げることとなり、結果として、依頼を受けた不動産会社だけでの限定的な販売活動になってしまいます。(売却の依頼を受けた不動産会社の中には、チラシ広告はOKですがインターネット広告はダメとかインターネット広告は自社のホームページのみならOKとか、ひどい会社は広告は一切お断りしますとかの広告制限を付加してレインズに登録している業者が多く存在します。)
売主様にとって最良の方法は?
大阪府内だけでも12,448社(H 26年度末)の不動産会社があります。どんなに有名な大手不動産会社であっても、このネットワークをフルに使った販売活動にはかないません。 つまり売主様にとって最良の方法は、すべての不動産会社に情報を速やかに伝え、それぞれの不動産会社に積極的に販売活動をおこなってもらうことにつきます。
当社と不動産業者とのあいだで、日常おこなわれている商談の一例
その後、この物件は無事に2,000万円で売却出来ましたが、ときには多少の値引きを求められ、売主様とご相談の上で妥協するケースもあります。それでも多くの不動産会社がいっせいに販売活動を行うことにより、その時点で最良の購入希望者がみつけられます。
お客様からよく言われるのですが、「もっと大々的に広告を出したら良いのに!?」とのご指摘をいただきます。
お客様が、そのようにお考えになるのはもっともですが、自社の販売活動を大々的におこなわない方が、結果的に売主様の利益になることを、長年の経験で熟知していますので、ご理解いただきます様にお願いしています。誤解を恐れずに申し上げますと、マルワホームが自ら大々的に広告配信をおこなうことで得られるものは、売却を希望するお客様の納得感だけで、本来お客様のためにマルワホームが果たさないとならない目的には貢献せず、かえって、他の不動産会社の販売活動に対しての妨げとなってしまいます。また、費用対効果は極めて低いために、当社根底方針の、「無駄な経費を削ることにより、質の高いサービスを安い仲介手数料でお客様にご提供する」という原則から脱線してしまいます。
これらのことから、仲介手数料が安いマルワホームに任せて、買い手側は仲介手数料定額の不動産会社(大手仲介会社様含む)という取引事例が多くございます。